セッション03「荒天と二つの神像」要約
今回は、前回イニアルヴから得た情報をもとに、タロスの化身を弱体化させるため、ウェイサイド・インとファンダリンの「幸運の社」に存在する二つの神像を破壊する回です。
一方その裏では、マークール側のデスナイト・ドレッドノートをタロス教団が襲撃。結果として、神像の破壊には成功したものの、今度はタロス教団に奪われたドレッドノートが次の障害になるという展開で終了します。
1. ファンダリンへの帰還と「二つの神像」
冒頭、リネン・グレイウィンドはファンダリンへ戻る商隊の護衛を一行に依頼します。彼女自身、ファンダリンと助手のヴェリーン・ファイアクロウを心配していました。
ガリオ・エリブロからも現在の目的が再確認されます。
- ウェイサイド・インのどこかにある神像
- ファンダリンの「幸運の社」にある神像
この2体を破壊することがタロスの化身を弱体化させる鍵であり、報酬は神像1体につき2,000gpとされました。
2. ウェイサイド・イン――死の騎士の襲撃
一行がウェイサイド・インへ到着すると、そこではすでに異変が発生していました。
以前にも登場した死の騎士たちと骸骨軍馬が宿を襲撃しており、「エンバー・ロスト」の名を口にしながらマーティシャたちに迫っています。一行はこれを迎撃し、本格的な戦闘になります。
戦いの途中、マーティシャからさらに重大な事実を知らされます。
バッケス・ダンフィールドがタロス信者だったことが判明し、さらにクーラグ・ストラクトが宿の奥へ連れ去られていました。マーティシャは自分を助けることよりも、クーラグの救出を優先してほしいと一行に頼みます。
つまり、タロス教団は単に外から宿を襲っていたのではなく、以前から宿の内部へ信者を潜伏させていたことになります。
3. 地下室にあった第一の「神像」
宿の奥を捜索した一行は、地下のワインセラーで巨大な神像のような神像を発見します。
これこそイニアルヴが示唆していた、タロスの化身に力を供給している二つの存在の一つでした。
一行は、タロス側についたバッケスやティーガらと戦いながらクーラグを救出し、最終的にウェイサイド・インの神像を破壊します。
ただし地下室で火炎系の攻撃を多用したため、戦闘後にはワインセラーが火災状態となり、中のワインがほぼ駄目になるという少々派手な被害も発生しました。
4. その裏で――デスナイト・ドレッドノートを巡る戦い
今回特に重要なのが、一行の戦いと並行して進んでいた別の戦場です。
偵察に向かったヤルシュカが追跡したのは、タロス教団の幹部フェラライ・ストームスウォーン。彼女はタロスの加護が弱まっていることを認識すると、作戦を変更してデスナイト・ドレッドノートへ直接乗り込むことを決断します。
ドレッドノートはウララン・モータスらマークール側の戦力で、船からはジャイアント・スケルトンが迎撃に出ます。しかし、タロス側には精鋭が揃っており、フェラライたちは船へ強襲。
ついにはウララン・モータスが船上から叩き落とされ、ドレッドノートがタロス勢力に奪われてしまいます。
これは今回の大きな情勢変化です。
前回まで、
冒険者 vs タロス教団 vs マークール教団
という三つ巴だったところへ、タロス側がマークール側の巨大戦力そのものを奪取することに成功したわけです。
5. 「エンバー・ロスト」と謎の女主人
ドレッドノート上ではもう一つ、不気味な伏線が提示されます。
フェラライは亡霊の戦士たちに対して、
「エンバー・ロストの故郷の歌を歌え」
と命じています。
さらにヤルシュカが船から脱出しようとした際、ジャイアント・スケルトンの一体から突然、女性の声が聞こえます。
その声は、
「我が騎士を助けて……あのヴァンパイアから解き放って……」
と訴えました。
ログ上ではこの声の主は「ヴァルバーンの女主人」と記されています。
今回ただちに解決される伏線ではありませんが、エンバー・ロストの亡霊たち、ヴァルバーン、そして「ヴァンパイア」の関係が、今後の別の物語として示された場面です。
6. ファンダリンへ――ヴェリーンの異変
ウェイサイド・インを突破した一行は、商隊とともに懐かしいファンダリンへ帰還します。
ところが「幸運の社」へ近づくと、すでに怒鳴り声が響いていました。そこには、
- ヴェリーン・ファイアクロウ
- ノーヒメーエン
- シルバードラゴンのクライオカインド
- タロス側の弓兵
- サンダービースト
らが集まっています。
そして、かつてリネンの助手だったヴェリーンがタロスへ傾倒していることが判明します。
ヴェリーンは、自分がエルフなのに「ファイアクロウ(炎ノ爪)」という名を持つことへの鬱屈や、クライオカインドの存在によって雷や山火事が引き起こされることなどを口にし、自分たちには行き先がないと訴えます。
リネンはそんな彼女に「目を覚まして!」と呼びかけますが、すでに状況は戦闘寸前でした。
7. 幸運の社の大決戦
ノーヒメーエンとクライオカインドが正面で敵を引きつけている間に、一行は側面から戦場へ入ります。
幸運の社には多数の敵がおり、特に巨大なサンダービーストが神像への接近を妨害します。シスター・ガラエルもロングボウを手に戦闘へ加わり、射撃の名手として敵弓兵を次々に攻撃します。
戦闘は長期化しますが、ヘルムらの集中攻撃によってサンダービーストを撃破。
これによってようやく、奥にあるタロス神の神像そのものを直接攻撃できる状況になります。
8. 第二の神像を破壊
障害となる敵を排除した一行は神像へ攻撃を集中。
アズライトも強力な呪文攻撃を叩き込み、巨大な神像を削っていきます。
そしてついに、ファンダリンのタロス神像も破壊されます。
戦いが終わるとヴェリーンは、
「タロス神に帰依することも出来ないなんて……」
と嘆きますが、リネンから強烈な平手打ちを受け、「落ち着きなさい!」と叱られる形で生存。敵兵たちは逃走し、ファンダリンでの戦闘は決着しました。
9. 神像から得られた戦利品
破壊された神像の跡からは、かなり大量の財宝が発見されます。
主なものとして、
- ポーション類
- 7レベル呪文のスクロール
- ポーション・オブ・クライミング
- 1,500gp相当の宝石
- アミュレット・オブ・ヘルス
などを入手しています。
特にアミュレット・オブ・ヘルスは実用品として評価され、その場で装備の割り振りが検討されています。
10. 二つの神像の破壊に成功――しかし……
二つ目の神像が砕けた直後、明確な変化が起こります。
ファンダリンを覆っていた暗雲が消え、空が晴れ始めます。
嵐の力そのものが弱まっていくことを一行は感じ取り、GMからも、
「いまなら、タロスの化身を倒せるはずだ」
と示されます。
つまり、第1回で復活して以来、まともに戦うことすら難しかったタロスの化身が、ついに通常の戦闘で倒せる状態になったわけです。
しかし――そこで新たな問題が発生します。
11. 次回――奪われたデスナイト・ドレッドノート
タロスの化身へ向かおうとする冒険者たちの前に立ちはだかるのは、
タロス教団に奪われたデスナイト・ドレッドノート。
GMから次回の目的が明確に提示されます。
「デスナイト・ドレッドノートを奪還し、タロスの化身を倒さねばならない。」
ここで第3回は終了しました。
今回の重要ポイント
物語上、特に重要なのは次の5点です。
- ウェイサイド・インと幸運の社、二つのタロス神像を破壊した。
- これによってタロスの化身を守っていた神性の力が弱まり、ついに討伐可能になった。
- バッケスだけでなくヴェリーンまでタロス側へ傾倒しており、タロス教団が身近な人物まで浸透させていることが判明した。
- その裏でフェラライ・ストームスウォーン率いるタロス勢力がウララン・モータスを破り、デスナイト・ドレッドノートを奪取した。
- 「ヴァルバーンの女主人」と名乗る謎の声から、ヴァンパイアに囚われた「我が騎士」を救ってほしいという新たな伏線が提示された。
一言でまとめると、今回は「タロスの化身を無敵にしていた二つの神像を破壊する」という目標を達成した一方、その間にタロス教団が敵対勢力の幽霊船デスナイト・ドレッドノートを奪取してしまい、最終決戦の直前に新たな強敵が立ちはだかった回です。