D&D 5e / Campaign Replay

砕けたオベリスク

異界の遺物と精神を侵す脅威を追う冒険者たち。レイロンから始まる戦いの記録です。

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Session 1 · 2026年6月14日

タリバーの塔

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全体要約

第1回「タリバーの塔」では、リヒト、キルヴェス、アンカー、クレイドの4人が、ネヴァーウィンターの魔術師ガリオ・エリブロから依頼を受け、レイロンに残る半壊した魔術師の塔を調査します。

当初の任務は塔内の危険を排除することでしたが、探索を進めるにつれて、約100年前に起きた塔の崩壊、異次元を研究していた魔術師タリバー、悪魔との契約、そしてルインストーンとオベリスクに関わる過去が明らかになります。さらに、精神攻撃を操る異様なゴブリンたちが現れ、今後のキャンペーンにつながる新たな脅威が示されました。

セッションの流れ

1. ネヴァーウィンターでの依頼

一行は、多星マント騎士団に所属するガリオ・エリブロから、レイロンの「タリバーの塔」に潜む危険を排除するよう依頼されます。

報酬は前金50gp、任務完了時に追加150gp。塔内で発見した財宝も一行のものとされました。出発前には、領主ダグルト・ネヴァレンバーとも面会し、各自が上級治癒のポーションを受け取ります。

2. タリバーの塔への到着

ガリオの魔法でレイロンへ移動した一行は、半ば崩壊した古い塔へ向かいます。塔は約100年前の事故によって破壊されており、内部には異次元や魔法的な歪みに関係する危険が残されていると考えられていました。

3. 髭の悪魔との戦闘

塔の下層では、召喚された髭の悪魔と戦闘になります。

悪魔の髭には毒があり、攻撃を受けた者の治癒を妨げるため、一行は苦戦します。長い戦闘の末に悪魔を倒すと、部屋を覆っていた魔法的な効果が消え、瓦礫の下から悪魔召喚用と思われる魔法陣が発見されました。

4. 悪魔ソープワートとの対話

魔法陣を調べると、巨大な悪魔ソープワートが姿を現します。彼はタリバーの協力者を名乗り、タリバーが異次元を自由に移動できる遺物「ルインストーン」を探していたことを語ります。

タリバーはルインストーンを発見するため、塔の上部にオベリスクを設置していました。しかし、その研究にはソープワートとの契約が関係しており、塔の事故とタリバーの苦しみも、契約の代償だったことが示唆されます。

また、ガリオが「やはりルインストーンか」と反応したことから、彼が依頼前から何らかの情報を持っていた可能性も浮かび上がりました。

5. 精神攻撃を使うゴブリン

塔内では、通常のゴブリンとは異なるゴブリン・サイ・ブロウラーとも遭遇します。

彼らは素手の攻撃に精神ダメージを加える能力を持ち、肉体だけでなく精神にも攻撃を仕掛けてきました。後に、その頭部には奇妙な結晶が埋め込まれていたことが示され、今回の事件が単なるゴブリンの侵入ではないことが分かります。

6. 石のゴーレムと塔上層の探索

別の部屋では、蔵書を守る石のゴーレムを発見します。ゴーレムは本を持ち去らない限り動かないため、一行は無理に戦わず、停止させる合言葉が必要だと判断して先へ進みました。

7. タリバーの亡霊

塔の上層では、苦痛を訴えるタリバーの亡霊と遭遇します。

タリバーによれば、彼はソープワートと契約して異次元研究を行い、異界から塔へ帰還するためのプレーン間ビーコンと、異次元へ移動するためのオベリスクを作りました。しかしビーコンは爆発し、塔は崩壊します。

さらに、タリバーは契約によって魂の半分をソープワートに渡していたため、残された半分だけが亡霊となって塔に縛られていました。彼を追ってきた「スター・スポーン」と呼ばれる存在も、肉体と魂のつながりを通じて塔へ到達したと語られます。

8. 「選ばれしゴブリン」との決戦

最上部では、複数のサイ・ブロウラーと、その指導者であるゴブリン・ザ・チョーズンとの激戦になります。

敵は強力な精神攻撃と近接攻撃を仕掛け、一行はリヒトが倒れるほど追い詰められます。それでもアンカーの治療などによって戦線を維持し、最終的に選ばれしゴブリンを撃破しました。

ゴブリンが使っていた緑色のサイオニック・シミターは、持ち主の死亡と同時に粘液状に崩壊したため、戦利品として回収することはできませんでした。

タリバーの日記で判明したこと

塔内で発見された日記には、次の事実が記されていました。

タリバーはプレーン間ビーコンを使い、異次元から生物を塔へ誘導して研究していました。その研究中にルインストーンの存在を知り、発見地点へ向かうためのオベリスクを建造します。

しかし日記はルインストーン発見直前で途切れ、その後の記述は恐怖と混乱に満ちたものになります。最近の日記には、タリバーが毎晩、死に絶えた世界に存在する廃墟の塔を夢で見ていたことも書かれていました。

ソープワートは彼を救おうとはせず、契約によって苦しむタリバーを満足げに観察していたようです。

報酬と次回への展開

一行は依頼を達成し、ガリオから正式に任務完了を認められます。塔からは、少なくとも次の財宝が確認されています。

  • リヒト:600gp相当の宝石
  • クレイド:1,500gp相当の宝飾品
  • キルヴェス:第4レベル呪文のスクロール

また、冒険者たちはレベル5へ成長しました。

事件は解決したように見えますが、ゴブリンたちは地下の秘密通路について話しており、さらに「ほかに二人いる」と発言していました。ガリオは一行に、その地下通路の調査を続けるよう求めます。

一文でまとめると、異次元研究によって崩壊した魔術師の塔を探索し、悪魔との契約とルインストーンの秘密を知った一行が、結晶に侵されたサイオニック・ゴブリンを撃退し、新たな地下の脅威へ踏み込む導入回です。

Session 2 · 2026年6月21日

ギベットの地下交差路

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全体要約

第2回「ギベットの地下交差路」では、前回タリバーの塔で見つかったオベリスクの破片を巡り、冒険者たちがレイロン地下の洞窟へ向かいます。

ゴブリンによる盗難事件を追うだけのはずが、地下にはチュール、ヒュドラ、アティアグ、サイオニック能力を持つ異形、そしてマインドフレイヤーが潜んでいました。最終的に一行は盗まれた石を取り戻し、それが単なる「ラッキーストーン」ではなく、砕かれたオベリスクの破片の一つだったことを確認します。事件の背後にマインドフレイヤーの組織的な活動があると分かり、次の目的地「イリシノック」への導入となる回です。

セッションの流れ

1. 復興中のレイロン

タリバーの塔の探索を終えた一行は、復興途中のレイロンで休息します。

漁業組合長ヴァルディ・エスタパールが食事を振る舞い、冒険者たちにレイロンへの移住まで勧める一方、ガリオ・エリブロは回収されたオベリスクの破片を調べ、「嫌な予感」を抱いていました。

そこへ、ファンダリンから来たハリア・ソーントンたちが、ゴブリンの襲撃について知らせます。ゴブリンは獅子盾商会の看板として飾られていた、三角形の硬い石「ラッキーストーン」を盗み出していました。一行は、その石が自分たちの調査しているオベリスクと関係する可能性を考え、奪還を引き受けます。

2. ハーパーの残した道標

シスター・ガラエルによると、ゴブリンはレイロン東方の環状列石へ逃走しており、その先に地下への入口があるようでした。

先行したハーパーの仲間が、竪琴の印を刻んだ木札を残していました。一行はゴブリンと人間の足跡を追い、岩で巧妙に隠された洞窟を発見します。最後の木札には、先行者からの「後は任せた」という言葉が残されていました。

3. チュールとの戦闘

洞窟内では、マインドフレイヤーが奉仕生物として使うこともある怪物、チュールと遭遇します。

麻痺や触手を使う危険な敵でしたが、一行はこれを撃破。付近では過去の犠牲者が残したと思われる銀色の本のプレートや、400gp相当の装飾品を発見しました。

4. ヤング・ヒュドラとの激戦

さらに奥では、複数の頭を持つヤング・ヒュドラと戦闘になります。

ヒュドラは多数の噛みつきを連続して繰り出し、特に前衛のキルヴェスとリヒトへ大きな損害を与えました。冒険者たちは回復呪文を投入しながら戦線を維持し、長期戦の末に撃破します。

探索で得た戦利品の中には、3本の魔法の触手を操るテンタクル・ロッドがあり、アンカーが受け取りました。

5. 堕落したマインドフレイヤーとアティアグ

続く区画では、ナシックと呼ばれる堕落したマインドフレイヤーと、巨大な口と触手を持つ怪物アティアグが待ち受けていました。

一行は精神攻撃を警戒しながら戦い、アティアグの拘束やマインドフレイヤーの能力に対抗します。これまでの敵が単に洞窟へ迷い込んだ怪物ではなく、マインドフレイヤーの影響下にある可能性が、より強く示されます。

6. グレル・サイキックとの戦闘

その後も、浮遊する脳のような怪物グレル・サイキックが現れます。

通常のグレルが持つ触手やくちばしに加え、精神ダメージを与える能力を持つ強敵でした。一行は消耗を重ねながらも撃破し、休息と回復を挟んで地下交差路へ進みます。

7. 地下交差路と強大な精神反応

地下交差路では、南側の扉から強力な精神の気配が感じられ、オベリスクの破片も同じ方向に反応します。

一行は、この先に盗まれた石と事件の首謀者がいると判断。ブレスなどの強化を施し、マインド・ブラストへの対策を考えながら、最後の区画へ突入しました。

8. マインドフレイヤー一派との決戦

最終区画では、複数の敵との大規模な戦闘になります。

  • ゴブリン・サイ・ブローラー
  • ゴブリン・ザ・チョーズン
  • 星の落とし子/マングラー
  • マインドフレイヤー・クレアヴォイアンス

敵は精神ダメージ、マインド・ブラスト、触手、連続攻撃を組み合わせて一行を追い詰めます。特に星の落とし子の多数の爪攻撃と、マインドフレイヤーの触手は大きな脅威となりました。

それでも冒険者たちは範囲攻撃でゴブリンたちを削り、前衛が敵を食い止め、クレイドの射撃などでマインドフレイヤーを撃破します。最後に残ったゴブリン・ザ・チョーズンも倒され、その肉体は形を保てず溶解しました。

ラッキーストーンの正体

ゴブリン・ザ・チョーズンが溶けた後、二つのオベリスク片が残りました。

一つはゴブリンの脳に埋め込まれていたもの、もう一つはハリアの商会から盗まれた「ラッキーストーン」です。つまり、獅子盾商会が単なる飾りとして使っていた石も、砕かれたオベリスクの一部でした。

前回回収した破片と合わせ、一行の手元には合計三つのオベリスク片が集まることになります。

戦利品

今回確認できる主な戦利品は、次のとおりです。

  • 400gp相当の装飾品
  • テンタクル・ロッド
  • 呪文スクロール
  • ポーション・オヴ・ファイア・ジャイアント・ストレングス
  • 複数のオベリスクの破片

特にファイア・ジャイアント・ストレングスのポーションは、キルヴェスが受け取りました。

帰還と次の任務

一行は地上へ戻り、ハリアに盗品の奪還と地下で起きていたことを報告します。ラッキーストーンについては、オベリスク研究との関係があるため、ガリオを交えて扱いを決めることになりました。

報告を受けたガリオは、マインドフレイヤーの存在に「やはり」と反応します。そして、地下深くにあるとされるマインドフレイヤーの拠点、イリシノックの神殿を探すよう依頼します。探索報酬は500gpです。

また、ヒュドラやマインドフレイヤーを含む強敵を退けた特別報酬として、冒険者たちはレベル6へ成長しました。

一文でまとめると

盗まれた商会の飾り石を追って地下洞窟へ入った一行が、ヒュドラやマインドフレイヤー一派との連戦を制し、石の正体がオベリスクの破片であることを突き止め、敵の本拠地イリシノックへの手掛かりを得たセッションです。

Session 3 · 2026年7月5日

イリシノクの地下神殿

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全体要約

第3回「イリシノクの地下神殿」では、冒険者たちが死者の沼地に隠されたマインドフレイヤーの拠点イリシノクへ向かい、最後のオベリスク片を回収する任務に挑みます。

沼地や地下遺跡では、頭部に結晶を埋め込まれて操られたワイバーン、ミノタウロス、キメラなどと遭遇。怪物を支配・強化している「シナプス結晶」を破壊しながら進み、最深部でチュールを従えた弱体化状態のエルダー・ブレインと決戦します。最終的に一行は目的の宝石を回収し、マインドフレイヤーの侵攻経路を断つことに成功しました。

セッションの流れ

1. 死者の沼地への緊急任務

ガリオ・エリブロは一行に、死者の沼地へ向かい、残るオベリスク片を回収するよう依頼します。依頼条件は前金400gp、完遂時に1200gpでした。

死者の沼地は、かつてリッチによってアンデッドの巣窟にされた土地です。しかし最近はマインドフレイヤーの活動が活発化し、古くからいたアンデッドさえ追い出され始めていました。リッチまで刺激する前に、事態を収拾する必要があります。

2. 沼地のアンデッドと侵食されたワイバーン

沼地へ入った一行は、地面から次々と現れるスケルトンと戦います。その後、頭部に緑色の結晶を埋め込まれ、精神支配を受けているワイバーンを発見しました。

一行はワイバーンそのものを倒すのではなく、支配の原因である結晶だけを狙います。クレイドの決定的な射撃によって結晶が砕けると、ワイバーンは正気を取り戻し、そのまま飛び去りました。

侵食された生物を単なる敵として殺さず、救出する道を選んだことが印象的な場面です。

3. 古代遺跡と侵食されたミノタウロス

沼地の奥では、古い採掘施設のような遺跡を発見します。内部には精神活動に反応する緑色のシナプス結晶柱が設置されており、巨大な足跡と眠っている怪物の気配がありました。

怪物の正体は、結晶に侵食されたミノタウロスです。一行は幻術や地形を利用して誘導し、怪物本体だけでなく、支配と強化の源である結晶も攻撃します。

探索中には封印された金庫も見つかり、750gp相当の財宝を獲得しました。さらに遺跡内の魔法式昇降機を起動し、地下深くにあるイリシノクへ降りていきます。

4. イリシノクとシナプス結晶

地下都市イリシノクでも、ミノタウロスと結晶を巡る戦いが続きます。

シナプス結晶は周辺の怪物と精神的につながっており、結晶柱を破壊すると、接続された怪物に大きな精神ダメージを与えられることが判明します。一行はこの仕組みを利用し、侵食されたミノタウロスを撃破しました。

さらに奥では、脳を破壊されたドワーフたちの死体を発見します。ここが単なる廃坑ではなく、マインドフレイヤーが獲物を捕らえ、研究や食料として利用していた場所であることが明確になります。

5. 堕落したマインドフレイヤーと侵食されたキメラ

一行は、複数の堕落したマインドフレイヤーと、シナプス結晶に接続されたキメラに襲われます。

キメラはヤギ、ライオン、ドラゴンの三つの頭を持ち、飛行やブレスを使う強敵です。しかし一行はキメラだけに攻撃を集中せず、周囲の結晶柱も狙います。結晶の一つを破壊した際には、接続されたキメラに一度で41点ものダメージが入りました。

怪物と結晶の双方を攻撃する戦術によって、一行はキメラを撃破します。探索では、極上治療のポーションなども発見しました。

6. 地下神殿での最終決戦

最深部の地下神殿では、複数のチュールと、弱体化したエルダー・ブレインが待ち受けていました。

チュールは触手で相手をつかみ、麻痺させる危険な怪物です。一方、エルダー・ブレインは距離を置いたまま精神攻撃を繰り返し、一行の行動を妨害します。

キルヴェスは前回入手したファイア・ジャイアント・ストレングスのポーションを使用し、巨人並みの筋力で拘束に対抗します。一行はチュールを排除しながら結晶を破壊し、エルダー・ブレインを追い詰めました。

戦闘終盤、エルダー・ブレインの強烈な精神波によって複数の仲間が倒れますが、残った者が回復を行い、全滅を回避します。最終的にエルダー・ブレインは撃破され、イリシノクの支配構造も崩壊しました。

回収した宝石とルインストーン

エルダー・ブレインのもとから、目的の宝石であるオベリスク片を回収します。

この宝石を手にすると、別の次元に存在する強力な遺物ルインストーンの位置を感じ取ることができました。しかし宝石にはエルダー・ブレインの精神的な影響が残っており、持った者に「誰にも渡したくない」という執着を抱かせます。

一行は宝石を仲間へ受け渡すことで異常に気付き、最終的に精神支配を振り切りました。

報酬と結末

一行は宝石をガリオへ引き渡し、追加で5000gpを受け取ります。また、冒険の成果によって全員がレベル7へ成長しました。

主な戦利品として、次の品が確認されています。

  • 750gp相当の財宝
  • 極上治療のポーション
  • バッグ・オヴ・トリックス(灰色)
  • 回収したオベリスク片

灰色のバッグ・オヴ・トリックスからは、ジャイアント・ラットなどの動物を呼び出すことができます。

今回の勝利によって、マインドフレイヤー帝国へ通じる脅威はひとまず封じられ、短編キャンペーン「砕けたオベリスク」は一区切りを迎えました。一方、ルインストーンの所在が明らかになったことで、別次元を舞台とする新たな冒険へつながる余地も残されています。

一文でまとめると

死者の沼地から地下都市イリシノクへ進んだ一行が、シナプス結晶に操られた怪物たちを解放・撃破し、最深部のエルダー・ブレインを倒して最後のオベリスク片を回収した、キャンペーンの決着回です。